英会話ができない私
先日ニセコでスノボをした後、日帰り温泉に立ち寄った。
温泉で疲れを癒した後、車に戻ろうと入口に向かうと、
入口ドアから大きな外国人の男性が入ってきた。

目が合ったとたん英語で私に話しかけてきた。
どうやら行きたい場所があるらしい。
私は地元ではないので、温泉のフロントの人に、
「この方が○○に行きたいみたいなんですが...」と
言うと、フロントの女性は地図を広げて場所を探し始めた。

私は相手が何と言っているのかは、たぶんだいたいわかるが、
それに英語で返すことができないことに気づく。
「。。。。。」
私よりも数倍英語が上手な旦那にパス!

旦那は
「そこまでどうやって行くつもりか?」
「目的地の具体的な番地などはわかるか?」
「タクシーを呼ぶか?」
等など、スムーズにコミュニケーションをしている。

タクシーを呼んだ。
だが、タクシーの運転手は、番地を言われても
どこの家だかわからないという。

ちなみに男性が行きたい場所には友人夫婦がいて、
旦那か奥さんかどちらかが日本人だそうな。(どっちだったか忘れた)

詳しい場所がわからないのでは、運転手さんが困るというので、
親切にも温泉の人が、友人の携帯番号に電話してくれた。
温泉の人 ⇒ タクシーの運転手 ⇒ 旦那と
次々に電話がバトンタッチされる。
どうやら相手は外国人の方しか家にいなかったようで
ほとんど英語だったようだ。
土地勘のない旦那が、タクシー運転手と電話先の友人との
通訳になって、家の場所を探す。

男性の持っていたメモ帳に地図を描きつつ、
電話でのやり取りに必死になっている最中、
ふと見ると当の外国人男性は私達を写真に撮っている。
気づいた私はおもわず、笑顔でピース!
きっと後で友達に説明するのだろう。
「この人たちが親切にしてくれたよ~」(想像)

結局すったもんだのやり取りで、だいたいの場所がわかった。
後は男性が以前一度その家に行ったことがあったらしく、
近くまで行けばたぶんわかると言う。(それを早く言って)

男性は
「親切にしてくれてありがとう。スキーを楽しんでね~」(英語)
と言って、笑顔でタクシーに乗り込んで行った。
とりあえず、良かった良かった。

私達の車に戻り、旦那に「お疲れ様」と言うと、
「ま、なんとかなって良かったよ」
「でもね...あの人ドルしか持ってないんだって。
それを言うとまたややっこしくなりそうだったから、言わなかった」だって。

最後の最後でそんなオチがあったとは!
たぶん友人が円を持っているだろうという予想をした私達は、
運転手さんが無事に運賃を払ってもらえたことを祈ってます。



『青い鳥』 重松清
最近は、読む本読む本活字を追うばかりで、
何にも感じることがない読書が続いていたが、久しぶりに心の残る本と出合った

青い鳥 青い鳥
重松 清 (2007/07)
新潮社

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8つの短編小説が綴ってある。
どの作品にも共通して登場する人物がいる。それが村内先生。
色々な中学校にほんの短期間だけ非常勤として勤めている。
村内先生は、国語の教師。だが、彼がしゃべるのを初めて聞く生徒は誰もが驚く。
なぜなら村内先生は、激しく言葉をつっかえながらしゃべるからだ。

聞き取る方はとても聞こえずらい。
けれど、村内先生の言葉はいつも「たいせつなこと」しか話さない。
いじめ、孤独、受験の不安、家庭の不安...
どこの中学にも心に不安を抱えた孤独な生徒がいる。
村内先生の「たいせつなこと」は、そういう孤独な生徒達の心にちゃんと届く。
そんな村内先生と生徒達の心が温かくなる話だ。



どのストーリーも生徒の孤独さ、辛さが伝わってくると
喉の奥がぐぐぐっと窮屈に感じ始める。
そしてその生徒がまるで自分になったかのような錯覚でいると
村内先生の言葉が心に入ってきて、締め付けられていた喉の奥が
ほわほわと緩んでくる。
「正しいこと」や「間違っていること」ではなく、『たいせつなこと』
中学校が舞台だが、大人が読んでも大切なことが書いてある本だったと思う。
重松清さんの作品は、いつも"じん"とされられるものがある。




  

photo by hemitonium.
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