旅の試練
私らが四国へ行く時は、フェリー+バイク又は、
深夜バスを利用することが多い。
そんな交通手段にも飽きてきていた昨年末。
2005年のお遍路をを締めくくるべく、新たな企画を思いついた。
車で福岡-香川(坂出)をひた走る!である。

車は持っていないため、レンタカーを借りることに。
4泊5日なので、旅費はできるだけ節約したい。
ということで、レンタルは軽自動車。ナビもなし。
尚且つ高速はできるだけ使わず下道を行くと言う
いったいなんの試練かと言わんばかりの強行軍に決定。
その昔、友人(女性)が一人運転で片道10時間かけて
下道を走り、鳥取砂丘を往復したという事実がある。
今回は運転手2名である。福岡から倉敷の瀬戸大橋までと
鳥取とはさほど距離は変わらない。
一人でできたことだ。二人なら10時間ぐらいの運転は
楽勝だろうと予想していた。

実際は、朝8時半に出て、坂出に着いたのは夜の8時半。
昼食などの時間も入るが、なんとも12時間かかったのだ。
10時間の予定が12時間というとたった2時間だが、
日も落ち、10時間走った後の夜の2時間というのは、
とてつもなくしんどい。二人とも自分達の安易な発想を恨んだ。

それにしても、「日本はなんて広いんだ」とつくづく
思い知らされた。福岡から香川までの遠いこと遠いこと。
福岡から飛行機でハワイに行くより遠いではないか。おいおい。
ハワイに行った時は飛行機の中で一眠りすれば着く。
「なんてハワイは近いんだ」と思った。
時間感覚とは摩訶不思議なものである。
香川が遠く、ハワイが近いなんて・・・。
そして香川でのお遍路を終え、律儀にもまた、
下道をひた走り福岡へ帰った。九州へ渡る関門海峡に
たどり着いた時は、「やっとここまでこれたか・・・」と
ちょっとした感動ものである。

レンタカーを返しに行ったとき、走行距離はは1200キロを
表示していた。レンタカーの店員さんが、一瞬見て、
もう一度メーターを見直したのを見逃さなかった。
4泊5日で1200キロである。「どこへいったんだ・・・」と
思うのも当然である。そして、この話を人にすると、
「なんでそんな無駄なことを・・・。高速使えばいいのに・・・」
と、呆れられてばかり。

しかしそんな徒労の旅にも収穫はあった。
何もせずにその場所へ行けることがいかにありがたいことか!
飛行機にせよ、フェリーにせよ、深夜バスにせよ、
私はただ乗ってさえいればよいのである。
あー、これからはいかなる場合も運転手さんに感謝しきりである。
もう一つ。行きは道に不安があったので(ナビがないから)、
市内を通るルートばかりだったが、帰りは山道ルートにした。
それが、正解!丁度紅葉の時期で、山の風景がとてもよかった。
こればかりは自力で行ったから見ることができたというもんだ。

我ながら勝手にやった苦労だが、その努力の分、
昨年最後のお遍路を締めくくるのにふさわしかったと思う。
無茶や無駄なこともやってみなきゃわからない私である。
ま、本人は楽しいと思ってやっている。
そして、無茶や無駄なことほど印象深く、面白い。
だが、12時間の往復は、正直めちゃめちゃ辛かった・・・。
もう二度と、車で行くなどと言うばかなことはするものか!
と誓っていたが・・・。辛い記憶はすぐ忘れる。
きっとまた無茶で無駄な旅行をすること、間違いなし。

(2006年お遍路始めは、福岡-愛媛-高知を1000キロ走ったとさ。)


  
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